株式会社Leach創業にあたって

ITの世界に引き込まれた最初のきっかけは、ソフトウェアの持つ特異な可能性でした。一度作れば何度でも量産でき、そして世界中の人々の手に届けられる。この概念は、物理的な制約から解き放たれた、新しい「ものづくり」の形です。世界を変える力を秘めていると感じた私は、中学生の時、いわゆる高校の進学校ではなく、国立高専への進学を決意しました。それ以来、ITの力で人々の生活を変革することを志してきました。

近年では、生成AIや空間コンピューティング(特にAppleのVision Proの登場)が次々と登場し、業界に新たな波をもたらしています。これにより、採用活動の効率化を実現する「AI面接官」や、コールセンターの自動化を図る「IVRy」といった具体的な活用例が増加し、まさにこの技術が、社会の変革に寄与する時期に来ていると感じています。この流れを見て、「今が人生で勝負する時だ!」という直感に突き動かされ、長年勤めた東芝を退職する決断に至りました。

少子化・高齢化、急速な人口減少による労働力不足など、日本が直面する構造的な課題は深刻です。こうした問題を克服するためにも、生成AIをはじめとする最新技術の活用が不可欠であり、私の技術がその解決の一助となることを目指しています。

東芝での経験から得たもの

東芝での経験は、私にとって大きな学びでした。デジタル・トランスフォーメーション(DX)に力を入れ、常に生産性を求められる職場で、多くの効率化技術を体験し、それらを広く実業務に展開していくことの可能性を学びました。日本全体の生産性向上に貢献するためにも、こうした技術を多くの企業に普及させることが、DXの真の価値だと実感しています。

今後も、地域の産業や人々の生活に、ITの面白さとその力を伝えていきたいと考えています。

Leachに込めた思い

Leachの名前には、私自身の想いや目指すビジョンを込めています。

  1. 自然に溶け込む存在
    「Leach」には、「浸透する、徐々に浸透する」という意味があります。生活に溶け込む製品を目指し、空気のように当たり前に存在し、もしそれが無ければ困るものとして人々の生活に寄り添いたいと考えています。
  2. 私の個性からのインスピレーション
    私には滲出性中耳炎という持病があり、この「滲出」もLeachの由来の一つです。自分自身の特性を活かし、同じようにユニークな製品を世に送り出したいという思いを込めました。
  3. Reach – お客様に届く存在に
    Leachはカタカナで「リーチ」とも読めます。これはお客様にReachし、届くべき人に届く製品でありたいという願いです。また、LとRの発音の違いにあまりこだわらない日本らしさも感じさせる名前にしました。

目指す未来

まとめると、Leachは「生活に自然に溶け込む、個性豊かな製品を、お客様の手の中にお届けする」ことを目指しています。新しい時代に適応し、人々の生活を豊かにするための製品・サービスを創り上げることで、皆様と共に未来を形作っていきたいと思っています。

Leachとしての最初の一歩を踏み出し、ITと人々の生活がより一体となる未来を目指して、全力で邁進してまいります。

Tags :

All fields marked with an asterisk (*) are required